日記 2024.09.30 あ、ブラックで大丈夫。
妹がオーストラリアに旅立った。母親と旦那さんとおじいちゃんで見送った動画が送られてきた。旅立ちは旅でなくて、あんまり帰ってくることもないつもりの旅立ちらしい。
7つ年下で身体も小さかったから、いつまでも幼いように感じてしまうけれど、このあいだの秋分の日、里帰りでみんなでカフェに入ったら、妹がブラックコーヒーを飲んでいて、おとなだった。ブラックを飲んでる大人を、おとなって感じたの、はじめてなんだけど。
ぼくだけがちゃんとケーキまで食べてた。いつもおじいちゃんをうまく誘い出して、フラペチーノを奢らせてるって聞いてたはずなんだけどな、いつからこうなった。
ちしろと妹が遊んだり話してるのを見ると、これも不思議なきもちになる。安心とはまた違うけど、じぶんが小さいときに見たことある、子供と大人の平和な距離感。
妹とはすごく仲がいいわけでもなくて、仲が悪いわけでもない。喧嘩するほど仲がいいっていうけど、喧嘩になったことがないし、ちいさな揉め事も記憶にない。
妹と一緒に過ごしたのは10年くらい。小さい頃、ぼくが小学生で妹が保育所に通っているころは、夕方からは2人で過ごしていたり、ぼくがお迎えをしたり、ご飯の支度をしたり。けど、なぜかお世話したかんじはなくて、ふつうにじぶんのことはじぶんでできていた気がする。もしかしたらそのときから大人びてたのかも。
物心つく前からバレエをやっていて、それで圧倒的に鍛えられた根性はいつも感じてて。その甲斐もあって、異常な体力で仕事も遊びも全力すぎて、ほとんど家にいない生活を今でも続けているとは。ちゃんと親にも迷惑かけ続けて、終電でしか帰ってこないアラサーも、なかなかおもしろいなって他人事だったけれど、それも見納め。