日記 2022.10 いのちは続くよどこまでも
嵐のように日々が過ぎていく、どこかそういうわけでもなくて、噛み締めてるあいだに時間に取り残されている感じだ。それにしても規則的なリズムで息子が動物らしく過ごしていて、いのちを感じる。
2022.10.01
⚾️
贔屓の野球チームのポストシーズン進出が消滅した。今年はいい話題がたくさんあったのに、成績はいまいち振るわない。なかなかに心苦しい雰囲気のシーズンだった。野球は人気なスポーツだから、辛辣な声もおおいけれど、チームの雰囲気が悪い感じはあまりなくて、楽しんでプレーしてる様子とか、それぞれの関係性の良さが見える感じがよくて。だから気持ちよく応援できたような気がする。監督も選手もいまのチームが結構好きだ。弱かったけど、数字にできない熱いシーンがいくつもあったし、人生初東京ドーム巨人戦、観にいった試合は爆勝してくれた。
また来年やってくれるはず。
2022.10.02
すこし前に、まあ褒められないくらいに服を抱え込んでいるから、ちょっとほつれとか破れがある服は視界から見えないところに隠していて、そういう贖罪な負債を思い切って修理に出すことにした。そういうのって腕前とか気にした方がいいかなとかちょっと躊躇しながらで放置していたのを、えいやで、一番家から近いところにお願いしたのを、服のお直し屋さんに受け取りに行った。
めちゃめちゃきれいになって帰ってきた。丈を詰めたり当て布で塞いだり、跡形もなく、なのは到底無理だけど、ダメージのある状態だったことを考えると、ぜんぜん普段着れるきれいさになってくれた。嬉しい。いままで服にダメージを与えないように、服の量を増やして出来るだけ出番を減らすことで延命していたけれど、ちゃんとメンテナンスしたり修理したり狭く深く愛しても、もっと長く着てあげられるかもなあとなった。
これからもたくさんお世話になっていこう。
2022.10.03
さらに照明の勉強を進める。よくある天井に備え付けのライトダウンライトあれにもいろいろ種類があるらしい。とくにここだけはこだわりたいと思ったのが、光がついていないように見えるグレアレスダウンライト。
ふつうは、光源が目に入るとまぶしいけれど、グレアレスダウンライトでは、光の反射が抑えられていて、光源が見えないようになっている。だから真下以外の角度から見ると、照明がついていないのに、床が照らされているような状態になる。
雰囲気のある感じの部屋にしたいときは、グレアレスは必須そう。ということで、これを玄関とバスルーム以外では使おうということでいきましょう。照明の本にはもっとくわしく色々と用途が書かれていておもしろい。
2022.10.04
妻の出産祝いを決めた。入院お疲れ様、退院おめでとう、ということで、なにかサプライズで良さげなものをプレゼントしようと思った。退院したらすぐに使えるものがいいと思ってそのあたりで考えていたら、そういえばロッキンチェアみたいなものが欲しいって言ってたなあとか。ソファーよりすっぽり収まるようなダラダラできる空間が家にほしいって前からちょくちょく話していたなあとか。もうちょっと家が広くなったらそういうのも考えてもいいかもね、と、お茶を濁していたから、ちょうどいいもの探してみるのはいまなのでは。
ちょっと前、大塚家具に行って妻が試して感動してたのは、イームズアルミナムだった。まぁでもあれは結構良いものでなかなかなお値段がしてしまう。あの使用感で、座り心地いい感じの風格があるものを、ちょこちょこと探していく。さらにコンパクトだといいなあとか。洗ったり掃除とか、メンテナンスがちゃんとできたらいいなあとか。肌ざわりとか質感も楽しめるといいなあとかとか、色々と探していくとニーチェアXがいいのではとなった。
素朴で洗練されたデザインだし、折りたたんでしゅっと直しておくこともできるし、メンテナンスも長く付き合いやすそう。どこかでいくつかレビューみたいなのも見たことがある気がするし、そういえばよさそうだからタイミング次第で試してみたいなーと思っていたのも思い出して、もはや即決してもいいかもとなった。
カラーはどんなのがあるのかなぁとかチェックしていくと、なんと限定で無垢材のオイルフィニッシュがあるらしいと気づく。オイルフィニッシュだと木の質感をしっかりと感じることができるし、これは朗報。見た目も肌触りも部屋へのなじみ具合もちょうど狙ってたところに納まりそう。そうして結局カラーは迷いつつ、白もいい気がしたけど、からし色のキャメルに。
2022.10.05
モブサイコ100のアニメが始まった。大好きな漫画なので、最終章の3期、心待ちにしていました。ONE先生特有のこの世界観をアニメにたっぷり楽しめて僕の中では最高の大円団に向かっていくのか今から楽しいです。登場人物一人ひとりの心の成長というか、発見というか、割と一の方から出揃っている人間関係のおります。模様が、最後美しく着地するようすをしっかりと焼き付けたい。
2022.10.06
寒い。急に冬になるあの感じの日が今年もやってきた。絶対に風邪をひかないぞーと心に決めて、防寒対策はバッチリというか外に出る事はしない。逆に外に出ないと言うことで、ヒートテックの出しどころは今日なのかどうかすごく悩んだ。
プレ陣痛があってから1週間、妻の調子は刻一刻と変わるみたいで、出産の準備が身体に反映されていくのを実感しているみたい。先週はなんとなく今日じゃないような気がする感覚があったけれど、きっと、そろそろ同じような兆候があったら、きっと本番なのかもしれない。
お風呂上がりに、妻が陣痛用のタイマーで感覚を細かく測っていて、これはやっぱりマジかもしれないと言う段階になってきた。12時くらい。もともと荷物の支度は大体していたけれど、一旦身体だけ診てもらって様子をみましょうとのこと。先週とおなじように病棟まで見送って、待合で過ごす。自販機でカフェオレを買ったらワンピースのREDコラボな缶だった。ルフィがシャンクスから麦わら帽子を受け取っているシーンだった。新時代。
小1時間くらい待っていると、妻が出てきて、このまま残るとのこと。とはいえ、まだ序章の手前くらいの状況らしい。真夜中だし、また進捗があったら荷物をまとめて持っておいでとのことだった。
一言声をかけて病棟を出ると、冬の香りがした。この時期に飲み会とかで終電を無くすと、身体と外の温度差ではじめて冬を感じるあの感じ。まだ寒さの入り口にときめいていられるこの感じ、すきだよなあとか思いながら、身体の内側が熱かった。
2022.10.07
1時間、2時間くらい待っても連絡が来なかった。さすがにうとうとしていたら、気づくとちょっと寝てしまっていて5時、連絡をチェックしていみると、ちょうどメッセージが来た。荷物を持って病院に向かう。
妻の顔は真っ白だった。だけど、試合前に興奮しているような雰囲気でテンションがめっちゃ高い。身体の各パーツそれぞれと脳が、別なことを考えている感じだ。あれから結構時間が経ったけど、まだまだ子宮口の開きは甘いらしく、耐える時間はまだまだ続くらしい。助産師さんは煽るようにがんばりますよーと声をかけてくれる。担当してくれる方は妻と顔見知りだけど気を遣わずにいられていてかつ、しっかり頼りになる雰囲気が漏れ出ていて、有難いとなった。「なにがあってもうまくいくよ」って伝えた。
家に戻ると、会社に休む連絡を入れた。そこからはずっとそわそわというか、わくわくというか、そんな心境だったはずだけれど、あんまり記憶がない。総務の方とか休みの連絡を見た同僚からのスタンプを何回も見た気がする。そんなことをしていると半日くらいが過ぎていて、4時前くらいに、妻から生まれたって連絡がきた。15:21 誕生。
2408g。思ったよりも大きかった。低出生児ではあるけれど、心配していたより大きかったし、おおむね体調も問題ないらしい。まだしわくちゃだけどかわいい!もう目を開けていて、きょろきょろと世界を確認するようすの動画が送られてきた。夜に少しだけ面会できるみたいなのでそれまで心の準備をしておくようにと言われた。
親に連絡を入れたり、服を着替えたり髪を整えたりして、7時過ぎにまた病院へ。コロナの事情で触れたりすることはできないんだけれど、一時的に入れられた保育器のなかに、息子がいた。
2022.10.08
西松屋に行ってみる。赤ちゃん子育てといえば、西松屋だと聞くし、チャリを飛ばして隣町の朝霞まで。目的は西松屋産の赤ちゃん用ボディーソープを買うことなんだけども、子育て買い物の代名詞な西松屋を堪能てみたいとか思いつつ。
と、なんか期待を膨らませていたら、思っていたより雑多なかんじで子供用品が並んでいて、寂しいホームセンターという感じだった。ディスプレイも簡素で、赤ちゃんホンポの方が活気があったりする雰囲気。とはいえ、なんでも必要なものはあって、お値段もぐっと抑えられてて、ありがたい限りだった。
息子が退院するまでは5日あるから、しばらくはこんな感じでお迎えの準備しながら、いつも通り仕事をしながら帰りを待つ。
2022.10.09
準備と開封。結局生まれるのが予定日から2週間早くなったから、買い物は済んでいたものの、開封作業はまったくだったので、ひとつひとつ開封していく。無印の大容量コンテナを買っていたので、そこにおむつやら何やらを格納。赤ちゃん用品は消耗品がおおいから定期便とかを駆使したかったけれど、どれくらいの頻度かいまいちイメージが掴めなくて、とりあえずしっかり在庫を確保しておくことに。
ニーチェアXとか、母親からもらったトリップトラップとかワゴンとか家具をもくもく組み立てていく。
2022.10.10
師匠が亡くなってからのはじめての深夜の馬鹿力だった。伊集院光らしくてよかった。最後に師匠と向き合ったけど、やりきらずに道な半ばだったことが人生そのものだなあとか。受け継ぐ、とかではないけれど、どこか一緒にいられる感覚があったらいいなあとか、勝手ながら屈折した気持ちで思った。
息子が産まれてからなかなか熟睡できない。けど、眠気もそんなにない。息子の近況共有用アルバムをgoogle photoで作って、親戚に配ったりした。「みてね」をみんな使ってるみたいだけれど、普段使いしていないサービスは後々さわらなくなってしまいそうだったから、google photoでいいかなと。画像と動画がさくっと見れたりコメントとかリアクションできたりすればいいだけで、既読とかそういう余計な機能がないのもいいなーとかいうところでシンプルなのもいいよね。
嵐のように1日が過ぎていくよ、と妻からメッセージ。
2022.10.11
必要なものをポチりながら、仕事納めをした。とはいえいつもほぼ一人で開発しているから、手伝ってくれているアルバイトさん向けのスケジュールを確認して、キリのいいところで。
元々買っておいた肌着とかを洗濯して準備完了。めちゃくちゃ小さい、かわいい。
今期はモブサイコ100のラストシーズンとチェンソーマンのファーストシーズンが始まるのでアニメがあつい。モブサイコは、じぶんのなかのバイブルなので、価値観みたいなのが似てる人には絶対勧めてるけど、だいたいみんな知ってるから、広めようがなかったりする。チェンソーマンは、確定で大ヒットアニメになるわけだけど、この題材というかエゴイスティックな作品性が、広く受け入れられるのはすごい夢のある話だなあとなる。もちろんエンタメとして最高だけど、じぶんというか作者の成分が濃縮されているのがすてきだよね。
日本で音楽にもそういうものがたくさんあれば、いいよねとか。
2022.10.12
🚗
息子退院。黄疸で退院できるかどうか怪しかったんだけど、ぎりぎりセーフな値に朝落ち着いたらしく、大丈夫とのこと。しっかり空気読んでくる息子。お迎え用のセレモニードレスはBurberryにした。肌着とドレスを渡してちょっと待って2人再会、妻は元気そうにまだ土色の息子を抱いてた。小さい、、、小さすぎる。はじめて3人で写真を撮って、帰宅。
病院ではじめて息子に触れた感触は、いまいち覚えていなくて。生まれてから少し痩せてほぼ2kgくらいになった、まだまだしわしわの息子の身体は、ふわふわしていて実感しにくかったかもしれない。
ぼくの初めての授乳体験は意外にうまくいったのでよかった。というか息子がいい感じにサポートしてくれているんだろう。手短にこぼさず飲んでくれるし、さっとゲップしてくれる。妻は仕事柄、新生児の扱いに慣れ過ぎていて、逆にぜんぜん説明してくれなくて焦ったけど、なんとなく人同士だし、雰囲気でいけた。そのことを妻に話したら、「たしかに当たり前すぎたけど、はじめてなんだよね、そういえば」とのことだった。
泣き声は小さくて、お腹がすいたときだけ。お腹いっぱいになったら寝ちゃう。その3時間ループ。前から計画していた通り、夜中4時くらいまでぼくが夜勤する体制がはじまる。
2022.10.13
🐈
つくもがずっと緊張してる。百々とつくもは元々お客さんにびびっちゃうタイプだからというのもあるけど、つくもが異様に緊張してる。まあ、いきなり一日中見たことない生き物がいるし、かわいそうだけれど、そうなるよね。ずっとクローゼットのなかに引きこもっててご飯もあんまり食べないし心配。
病院の会計を後回しにしていたから、いろいろな書類を持って病院へ。息子の治療費みたいなのと、妻の出産入院費は別になっていて、息子じゃなくて妻が入院したみたいな設定になっているみたい。個室を用意してもらえたので、それ代を払ったくらいで、後は出産一時金でその場で相殺してくれるようになっていたのと、元々手付金みたいなのを預けていたから大体それでまかなえた。息子の名前がまだないよねっていうことで、「臼井ベイビー」って診察券に付箋を貼り付けられてるのが可愛いかった。
沐浴がむつかしい。小さいプールに頭をホールドしながら、お湯をかけて、ガーゼで拭って、泡をつけて、ガーゼで拭ってを繰り返す。ふだん使ってない筋肉とか気を遣うからめっちゃ疲れる。でも息子は楽しそうで気持ちよさそうなのでよかった。
2022.10.14
顔とかそのまわりの皮がぽろぽろ剥けてきたので、しっかり保湿する。大量の保湿クリームを無印のポンプに流し込んでおいたら、いい感じに使いやすい。小さいころ赤ちゃんはとにかく皮膚を守ってあげないといけないらしい。妻曰く、それがアトピーになる確率に左右するとかなんとか。お尻にはかぶれないように毎回、広く軟膏を塗って弾くように保護してくれるやつをたっぷりと塗る。
搾乳したものを湯煎して温めるときプロテインシェーカーを使うと、びっくりするくらいちょうどいいことを発見する。サイズが完全に哺乳瓶にフィット。搾乳機は新しいモデルのコードレスの充電式のを買ったんだけどかなり使い勝手が良さそうでよかった。
2022.10.15
退院付近で黄疸疑いもあって顔色がそんなによくなかったけれど、どんどん血色がいい感じになってきて綺麗な顔になってきた。まだ泣いてうわーんってなったときは、眉間だけ黄色くなってるけれど。
ひたすらに順調だ。
2022.10.16
おむつや哺乳瓶の扱いは基本ひとりの作業だからさすがに手際も良くなってきたような気もする。だいたい慣れない作業って両手から片手でこなせるようになるタイミングがあったりするよね、のやつ。
そうとも言ってられないのが、沐浴のときのコンビネーション。これは個人プレーでなくて、ふたりでやるといいよねということで、支えて洗う担当はぼく、洗い流す担当は妻、って役割分担するとスムーズにできるようになった。はじめは20分くらいかかってたような気もするけれど、着替えと保湿合わせても10分以内で済ませられるようになった。
2022.10.17
やっとつくもが息子に慣れてきたみたい。匂いを嗅ぎにきたり、泣いてるときに近づいたりしてくれるようになってきた。徐々にクローゼットからいつもの爪研ぎの場所に出てくるようになったり。すれ違ったら抱っこしてごろごろ鳴らすまで撫でてみたりしてストレス発散してあげたり。いつもよりチュールの頻度も多めにしてみたりして、ご機嫌をとるのを頑張る。
2022.10.18
新居の内覧日が決まる。秋の予定だった内覧日が押してたのが、やっと年明けになるとのこと。契約したのは去年の4月だから、なかなかここまで長かった気もするけど、過ぎてから考えると早いんだなあ。工務店との打ち合わせとか、作るもののデザインとか、家具もちょっとずつ買ったりとかしてきたけど、いよいよだ。
家具の配置とかもろもろ、ちょっとまだ詰め切れてない部分を考えないと。楽しみだけど、緊張もある。ついにマイホームがそこまでやってきた。
2022.10.19
妻の健診は良好。この健診の後は産科にかかるのも最後になるから、これで妊婦卒業、という感じらしい。出産は交通事故くらいのダメージの負担が身体にかかるから、だいたい1ヶ月(後半年)は安静にしないといけないんだけど、体力と体重を戻したいから動きたいみたいだけど、あと少しは我慢。
出生届やもろもろの手続きで市役所に。子どもの手続きは普通の窓口と合わせて、ネウボラ課っていう聞き馴染みのない窓口で手続きするんだけど、なかなかいろいろ書いたり聞いたりすることがおおかった。まとめるといろいろ補助を受けるには毎年申請が必要で、自治体によってその手厚さが全然違うらしい。収入制限もなかなか厳しいみたい。マジで。
母子手帳にいろいろと書き込まれたりしたあと、住民票が刷られて渡されたとき、まだまだなにもできない息子が、社会の一部になる不思議な感覚があった。
2022.10.20
新居の家具の配置を考える。買った家具とか造作する家具とかを、Figmaで間取りを再現して配置してみる。急にイメージがちゃんと湧いて、狭すぎるとかデッドスペースになってるとか、いろいろ発見があっておもしろい。
無駄にコンポーネントを作り込んだりして自己満足しながらの作業、たのしい。人を実際に置いてあげると、どこが狭いとかスペースのイメージも湧くのが学びだった。
2022.10.21
音楽を聴きながらお風呂に入るように。かわいらしいプレイリストを見つけて毎日かけるようにしてたら、それを息子が聞くと「お風呂??」ってリアクションをしてくれるようになった。新生児はお風呂大好きなことがおおいみたいだけど、この瞬間が愛おしい。
2022.10.22
おもちゃを握って遊ぶ。赤ちゃんは吸う反射とかびっくりするような反射とか握る反射とかがあって、あんまり意識的ではないけれど、物を掴むことができるから、新生児でもガラガラで遊んだりできるみたい。細い棒に鈴がついただけの簡単なやつをにぎらせてみると、最初は何にも意識してないみたいだったけど、だんだん楽しくなってきたみたいでブンブン振り回すように。